コロナウィルスの影響下でも、転職活動を成功させたいと考えるあなたへ

コロナウィルス影響下の転職活動を成功させたい ジョブチェンジ

コロナウィルス感染拡大により、世界経済はリーマンショックを超える不況に見舞われるとも言われています。では、サラリーマンの転職活動はどのような影響を受けることが予想されるでしょうか。

むしろ好況で、採用を活発化している企業は多い

実は、コロナウィルスの感染拡大と活動自粛の状況下でも、採用活動をむしろ活発にしている企業は多くあるのです。

では、コロナ騒動によりマイナスの影響を受けている業種はどこで、プラスの影響を受けている業種はどこか、状況をみましょう。

コロナによりマイナスの影響を強く受けている業種

マイナスの影響を強く受けているのは、ホテル、観光、リゾート、小売り、飲食、中国に拠点を置く製造メーカーなどです。

接客を中心とした業態と中国関連の業態は、緊急事態宣言と自粛要請により大変な打撃を受けました。

倒産やリストラも多発しており、これらの業種で職を失い他業種への転職を希望する方が、現在非常に増えています。

コロナによりプラスの影響を受けている業種

コロナの影響で逆に潤っている業種は、IT系、ゲーム、テレワーク関連、デリバリー、サブスク・EC関連、製薬、ヘルスケア・ライフサイエンス業界などです。

もともと人手不足だったことに加えて今回の活動自粛の影響で、逆に発注や売り上げが急増しており人材の確保にはさらに力を入れています。これらの業界は暫くは応募者の人気が集まるでしょう

しかしこれらの業種にはベンチャーや経営基盤の脆弱な企業も多くあります。コロナ特需ともいえる現在の状況が落ち着いた後では、経営基盤がしっかりして人材や技術力の裏付けがあり、本当に社会のニーズに乗れる盤石な会社と、経営基盤が脆弱で一過性のブームに終わってしまう会社との明暗は、残酷なほどはっきりと分かれることでしょう。

コロナの影響をあまり受けていない業種

今のところコロナの影響をあまり強く受けていないのは、大手上場企業、銀行・証券関係、大手製造業、公務員、団体職員・大学職員などです。

もともとこれらは景気低迷に強く、今回のような活動自粛でも直接的な影響が比較的少ない業種です。今後活動自粛がさらに長引けばどうなるかわかりませんが、今の段階では他業種ほどは致命的なダメージを受けていないといえます。(2020年5月7日時点)

なおこれらの業種では近年、早期退職プログラム等により人事制度改革および構造改革に推奨していたところも多くあり、中高年の人材放出と、若手および実力を持った中堅マネージャーの人材確保については力を入れる傾向にありました。

今回の騒動でも、むしろ優秀な人材確保の好機とばかりに採用活動を活発化している企業もあります。このような業種で条件に合う求人が見つかったら、応募する側にとってはビックチャンスと言えるでしょう。

転職活動は無謀ではないが、よく考える必要がある

企業側を見ると、コロナの影響をあまり受けていない業種や好況の業種では、むしろ採用に力を入れています。

働く側を見ると、在宅ワークやテレワークの普及により時間的余裕ができたこと、また不安定な経済状況のなかで会社の将来への不安が増加したことから、これまでは仕事をしながら転職活動することが難しかった「潜在的」な転職希望者が精力的に転職活動をしており、転職サイトやエージェントへの登録数は増加しています。

つまり、コロナウィルスの感染拡大の状況においても業種をしっかりと見極めれば、転職活動は決して不可能ではなく、むしろチャンスと言えるのです。

しかし、今後も経済的な落ち込みがどこまで広がるかわからない状況であり楽観視することはできません。

いまのところ好調な業界もいつ状況が反転するかは予測不可能ですし、好調な業種の中でも勝ち組負け組の格差が広がってくることは容易に想像できます。

すでに勤務先の会社が倒産寸前であるとか、もともと転職希望が強かった人は、状況がこれ以上悪くなる前に本気の転職活動を始めるべきでしょう。

逆にさほど強く転職を意識していなかった人は、慎重に判断をした方が良いといえます。

コロナ禍の転職活動で、意識すべきこと

これから転職活動を始めようと考えているあなたへ、意識すべき5つのポイントをご紹介します。

企業研究

企業研究にはこれまで以上に注意を払うべきです。不況下においては同じ業種でも企業体力や技術力・サービス力の差により成否の二極化がますます広がります。

自分のこれまでのスキルを活かせる業種・職種でかつ経営的に安定感のある会社をきちんと調べてアプローチすべきです。

入社した後でブラックだったとか、入社後数か月で倒産という悲惨な状況は絶対に避けましょう。

スキルアップとキャリアの棚卸

先行き不透明な状況では、採用活動を強化している企業であっても人選には慎重になっています。

応募する側においても企業側のニーズ(求める人材像)をしっかり理解し、自分がニーズにマッチしているのかどうかを的確に判断し行動する必要があります。ニーズの無いところへいくら売り込んでも、成約には至らないからです。

そのために自分自身のスキルアップと、自分のキャリアの棚卸、さらに強みの選別は入念に行う必要があります。

ウェブ面接やテレワークに向けた環境整備

急速に在宅ワークが普及しており、Webミーティングを取り入れる企業も増えています。また採用面接もWebで実施するところが増えています。

Web会議システムとしてはZoomやWebexなどが企業に人気ですが、いずれにしても採用面接をWebで行うといわれたときや、採用直後から在宅勤務を命じられたときに慌てないように、余裕があればWeb環境の整備を検討しましょう。

今の会社にはできるだけ長く留まること

このような混乱のもとでは、転職活動は長引く可能性が高いといえます。

すぐに退職せざるを得ない厳しい状況の方は別として、今の会社に残りながら転職活動をするのであれば、出来るだけ長く会社に留まりながら転職活動をすることをお勧めします。

既に在宅中心に移行しているような方にとっては、今は大きなチャンスです。

企業研究、履歴書や経歴書の作成など本気で転職活動を行うには、思いのほか時間がかかります。まとまった時間が取れる今こそが絶好の機会と考えて、会社員の属性を上手に利用しましょう。

出費を減らし、長期戦にも耐えうる体力を残しておくこと

長引く転職活動のために、なるべく貯金を減らさない工夫をしましょう。

例えば、内定が出て採用が決まっても、働き始めてから初任給をもらえるまで早くても3~4週間、長ければ1か月以上かかります。

また新しい職場で無事に勤務を開始した直後に、業績悪化などのために給与や賞与の削減がされないとも限りません。

このような状況では、慎重に行動し体力はできるだけ温存しておくべきです。

最後に

転職活動において、コロナウィルス感染拡大の影響を必要以上に恐れる必要はないと言えます。しかし我々を取り囲む環境は日々変化しています。常に最新の情報を入手するようにしてください。

どんな状況でも自分と自分の置かれた状況をきちんと客観的に理解し、冷静沈着に先を見通した行動ができる人が、勝者となるのです。

この記事を参考にして、あなたもキャリアアップのチャンスをその手に掴んでください。

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