部下の育成と強いチームづくりのための5つのポイント

部下の育成と強いチーム作りのポイント チームマネジメント

部下や後輩の指導・育成に関して悩んでいる上司は多いと思います。

・部下からの報連相がない。

・仕事に対して積極的な姿勢が見られない。

・信頼関係を構築できていない。

など、いつの時代も上司の悩みは尽きないものです。

部下の指導や声掛けは相手によって百人百様、いろいろな方法がありますが、今回はすべての上司が意識すべき基本的な心構えや姿勢に絞って、5つのポイントから部下の指導方法や強いチーム作りのコツをお話しします。

部下の育成と子育ては似ている

部下の育成と子育ては似ている

私は、10年以上前に初めてチームリーダーを任されたとき、

「部下たちはもうみんな二十歳過ぎの大人なんだし、メンタル面のケアや人間的成長を促すことは上司の仕事ではない。」と考えていました。

しかし長年チームリーダーとして働き、強いチームを作るにはどのようにすべきかと模索していくなかで、その考え方は間違っていると、次第に気づきました。

職場の部下を育成することと、子供を育てることはある部分ではとても良く似ています。

部下を一流に育てるためには、時にやさしく時には厳しく、何度も説明し、時には自ら見本を見せながら、理解し身に着けるまで、愛情をもって根気よく指導をしなければなりません。

そのように愛情をもって接し、その思いが伝われば、部下も上司を信頼します。

しかし逆にいつも放任主義で、冷たく突き放していれば、部下も上司を頼りにすることは少なく、気持ちがばらばらのチームになってしまいます。

これは20代の部下でも30代の部下でも同じです。

部下の成長を願う上司は、部下に対して自分の子供を育てるのと同じように愛情をもって根気よく接しなければいけないのです。

上司と部下の関係も結局は人間と人間の付き合い。上司にも感情があれば部下にも感情があります。

お互いの熱意や想いは伝わるものですし、想いが伝わらないのならば関係性も構築されないでしょう。

親身に部下のことを考えて指導してくれる上司の気持ちは、必ず部下にも伝わります。

このような上司を持つチームは、信頼関係が構築され、強いチームとなるのです。

上司の雰囲気が前向きなチームを育てる

上司の雰囲気が前向きなチームを育てる

職場における上司の表情や雰囲気は、部下の雰囲気に対して怖いほど強い影響力を持ちます。

それは、子育てにおいて親が子供に与える影響がとても大きいことと全く同じです。

いつも明るく笑顔の絶えない家庭の子供は、とっても明るく元気に育ちます。

逆にいつも堅く神経質そうな表情の親に育てられた子供は、やはり硬い表情になるものです。

子供は見ていないようで、実はいつも親の様子を伺っています。

親の表情を見て子供は、社会に対してどんな態度や言葉遣い、表情をすべきなのかを学んでいくものです。

これは職場のチームにおいても当てはまります。

明るいチームにしたかったら上司は、いつも明るい表情をしていなければなりません。

うちの部下は朝の挨拶もできない、と不満を感じている上司は、

自分は毎朝、明るい表情で、自分から率先して部下に挨拶をしているか?を問いかけてみてください。

メール対応に忙しく、ついつい画面を見ながらアイコンタクトもせずに、無表情の、形だけの挨拶をしていたりしないでしょうか?

新しい仕事に皆が積極的に取り組む、活気あるチームを作りたければ、上司であるあなたが真っ先に新しい仕事に楽しみながら着手しなければなりません。

あなた自身が他部署に対して、「余計な仕事を増やしやがって」なんていう風に不満をつい口に出しているとすれば、部下もあなたのそのネガティブな影響を受けてしまうでしょう。

困難なプロジェクトにも折れない強いチームを作りたければ、上司であるあなたが、新しい事業に積極的に取り組み、そしてそれを楽しんでいる姿を部下に見せてあげればよいのです。

上司が努力する姿を部下に見せる

上司が努力する姿を部下に見せる

人知れず努力をするのが好きな上司もいるでしょう。

洞察力の鋭い部下はあなたの努力に気づき、その姿勢に感銘を受けるかもしれませんが、すべての部下がそのように勘の鋭い者とは限りません。

むしろあなたが隠しているその努力に気づかない部下のほうが多いでしょう。

上司が努力する姿は、遠慮なく部下に見せるべきなのです。

部下にそんな姿を見せたくないといった考えの方もいるかもしれません。

あなたが部下と一定の距離感を保ち、孤高の上司でいたいのならばそんな考え方で良いかもしれませんが、そんなあなたについてくるのはごく一部の、もともとレベルの高い部下だけでしょう。

そんなリーダー率いるチームの成長は、残念ながらあまり期待はできないでしょう。

職場の組織では、様々な能力・適正・才能をもったメンバーが力を出し合い協力することで、チーム全体としての力を発揮することができます。

そんな強いチームを作りたければ、あなたの努力する姿や、悩んでいる姿、弱い面も惜しげなく部下に見せるべきです。

そんなあなたのひたむきな人間らしい姿を目にした部下は、あなたのことを放っては置きません。

努力し、悩み、迷いながらも困難を乗り越える上司の姿を見て、部下もそのような姿勢を学び、リーダーとともに戦おうという心構えを身に着けるのです。

そのような能動的なモチベーションを持つメンバーが集まるチームは、個々の能力の寄せ集めチームと比較しても、何倍もの力を発揮することが期待できます。

いつでも話やすい空気を作る

いつでも話やすい空気を作る

上司は、部下からの相談や報告を受ける時間をきちんと作らなければなりません。

会議々々で忙しい場合はやむを得ない場合もありますが、部下から相談や報告があったらきちんと向かい合って話を聞く姿勢を示す、これは絶対に必要なことです。

上司に報連相をして物事を進めようとする部下のモチベーションを削いでしまう、悪い上司の例を以下に記します。

・いつも忙しくて相談できない
・相談しても上の空で真面目に話を聞いていない
・いつも適当な回答しか得られず、相談する甲斐がない

こんな上司では部下からそっぽを向かれ、報告や相談が上がってこなくなるのも当然です。

部下からの相談や報告の際には、パソコンに向かう手を休め、部下の顔を見て、話を聞くようにしましょう。

そして相談を受けたらきちんとそれに対する回答をすること。

もし部下の自主性を尊重するためにあえて答えを与えないのであれば、そのあなたの意図をきちんと部下に分かるようにしましょう。

適当な合づちで話をはぐらかされたと相手が感じるようでは、それが部下のことを思っての「指導」であったとしても意味がなく、むしろ両者の関係を悪化させることにつながります。

また逆に上司から部下へ対しても、適切なタイミングで必要な情報をきちんと伝えることが大切です。

業務上必要な情報伝達は、必ずしも部下から上司への一方通行とは限らないからです。

部下がチームのタスクをしっかり理解して、正しい努力を続けられるように、上司は部下への報告(情報伝達)を怠らないようにしましょう。

上司から部下へ、また部下から上司へ、日常のコミュニケーションを円滑に進めるための雰囲気作りは、上司主導で進めるべきです。

上司の感情は分かりやすく伝える

上司の感情は分かりやすく伝える

部下からの信頼を得られないと嘆く上司の中には、感情表現が上手くない方が多いようです。

あなたの喜び、自信、不安、怒り、努力。

そんな日常の気持ちの変化や仕事に対する思いを、きちんと表情に出して部下に見せることは、とても大切な上司の務めだと意識しましょう。

部下の立場に立って考えてみてください。

注意されているときに、上司の表情がニコニコしていたら、注意された側も全く緊張感を持てず、反省が次回に生かされることはないでしょう。

逆に口では褒めていても、上司の表情が怒っているに見えたら、褒められた部下は全く褒められた気がしません。

言動と表情が裏腹な上司は部下から理解されにくく、せっかくの指導や熱意がうまく伝わりません。

部下を褒めるときには、大げさにうれしそうな表情をしてください。

君の仕事のおかげで皆がとても助かるんだという気持ちを前面に出すことです。

部下を注意するときは、部下のどの行動が誤りだったのか、またそれによりチームや周囲がどのような不利益を被ったのか、きちんと伝えなければなりません。

保育園の先生や母親が、小さな子供に諭すように、わかりやすい言葉と表情で部下にきちんとメッセージを伝えることが肝心です。

部下が思い通りに動いてくれないと嘆く前に、自分の思いがきちんと部下に伝わっているのか、上司は改めて振り返るべきです。

上司の表情や言動は、常にわかりやすくなければいけません。

まとめ

いかがでしょうか。

いちばん初めに、部下の育成と子育てはとても似ているとお話ししました。

本当に子どものことを考えている親の中に、自分の子供を叱るのに「子供に嫌われたくないから叱るのを控える」という方はいないでしょう。

部下の育成も同じです。

気に入られようと、必要以上に遠慮する必要はありません。部下を指導すべき時はきちんとわかりやすく、遠慮せずに指導をすべきです。

また逆に、自分勝手な気分で部下を褒めたりけなしたりしてもいけません。褒めるときも叱るときも、そこには上司としての信念がなければいけないのです。

上司であるあなた自身がその信念をしっかりと持っていること。そしてその思いを、きちんと部下へ伝える努力をしていること。

これさえできれば、部下はあなたを信頼します。そしてあなたのチームは強いチームへと成長するでしょう。

それは一朝一夕では成し遂げられないかもしれませんが、決して難しい話ではないのです。

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