アンガーマネジメント|怒りをコントロールして幸せに暮らす6つの方法

怒りと上手に付き合うアンガーマネジメント  Life Tips

ビジネスシーンだけでなく日常生活においても、思いがけない事態や想定していなかったトラブルが起こるものです。

想定外の事態が起こると、時には感情的になってしまうこともあるでしょう。

しかしいつも、感情のまま怒りを表していては、周囲から信頼され大きな仕事を任されるような一流のビジネスマンになることは難しいといえます。

そんな時には、「怒り」の感情を理解し、コントロールするアンガーマネジメント(Anger management)のスキルが役に立ちます。

アンガーマネジメントを正しく理解し実践できれば、一時の感情に流されず冷静に状況をコントロールできるようになり、ビジネスマンとしてのあなたの評価や周囲からの信頼も高まることでしょう。

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメント(Anger management)とは、「怒り」を予防し制御するための心理療法プログラムとして、アメリカで開発されました。

近年、家庭内暴力や、職場におけるパワハラは看過できない社会問題となっていますが、アンガーマネジメントを身に付け、正しく実践することで、一時の感情に流されず冷静に状況をコントロールできるようになります。

アンガーマネジメントは、怒りの感情を抑え込むものではありません。

怒りの感情を無理に抑圧するのではなく、自分の状況を客観視することによって、怒りの感情をコントロールするための手法なのです。

怒りについて理解する

怒りの拳の写真

怒りも、時には必要

怒りとは、誰しもが持つ自然な感情です。怒ることすべてが悪いわけではありません。

怒ることで職場の部下や同僚に、自分の真剣さや必死さが伝わることがあります。

またスポーツなどの場面では怒りの感情をうまく利用して、パフォーマンスを向上させることもあります。

このように、怒ることのメリットを経験し、理解している人も多いでしょう。

怒ることはむしろ必要なことですし、自分や家族、大切なものを守るために、有効な手段にもなり得るのです。

怒りをコントロールし、上手に付き合う

一方、問題となる怒りもあります。

少しのことで大きな声で怒鳴ったり一日中ピリピリしては、職場の雰囲気を悪くしたり、チーム内のコミュニケーションにとって大きな障害となります。

仕事や日常生活に問題が生じるほどの怒りは困りものですが、そもそも真剣に取り組んでいれば、怒りは誰にでも起こりうる感情です。

怒りが起こるということは自然であり、怒らないように努力する必要はありません。

大事なことは、怒りの感情をコントロールし、自分の中で折り合いをつけ、上手に付き合っていくことです。

必要な怒りか、それとも必要のない無意味な怒りなのかを見極め、自分で怒りをコントロールできるようになれば、自分も周囲の人も、幸せな状態でいることができます。

アンガーマネジメントで年収倍増

世の中には、怒りを上手にコントロールできると、年収が約2倍になり、寿命が7年も長くなるという意見もあるほどです。

科学的根拠は無いと思いますが、なるほど考えさせられる言葉だと思いませんか?

怒りを上手にコントロールできれば、ピンチの時でも最良のパフォーマンスを上げることができるかもしれません。また職場でのあなたの信頼度も増し、結果として大きな仕事や想定以上の役職に就く機会もあるでしょう。

また短気は損気と言いますが、コントロールできない猛烈な怒りが原因で、思いがけない大きなけがをすることがあるかもしれません。

とにかく怒りに身を任せるのはリスキーな行為だという事を理解し、次に紹介するアンガーマネジメントの手法を実践しましょう。

アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは|ZENSALA

アンガーマネジメントの6つの手法

1.6秒我慢する

怒りを感じているときに、勢いにまかせて行動や発言をすると、怒りが怒りを呼び、なかなか冷静になることができません。

突発的な怒りのピークはおよそ6秒で治まるといわれています。怒りを感じたらまずは何もせずに、6秒間だけ我慢してみましょう。

怒りを治めようとせず、何も考えずにとにかく6秒数えてみるのです。その間に怒りのピークが過ぎ去っていることに気づくでしょう。

2.深呼吸する

人は、怒りを感じると呼吸が浅くなる傾向があります。そこで、怒りを感じたときは深呼吸して呼吸を整えてみましょう。

4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけてゆっくりと吐くということを繰り返してみてください。

深呼吸には副交感神経を高める効果があるため、呼吸に集中することにより、心を落ち着かせて、怒りを抑えることができます。

3.その場から離れる

自分の目の前に怒りの原因があるときには、そこから離れて、怒りのきっかけとなったもの、もしくは人から離れるようにしましょう。

その場に原因があるのにも関わらず、怒りを抑えることは難しいので、怒りを引き起こしたものを視界から外してみるのです。そして、その場から離れた後は、怒りの原因となったものや人のことを考えることを一時的にやめてみてください。

自然と怒りのピークが過ぎていくのに気づくはずです。

4.「こうあるべき」という思考を変えてみる

怒りは、「~べき」という自分の理想が思い通りにならないときに起こりやすいものです。

思うようにうまくいかないとき、期待通りに物事が進まないときに人は怒りを感じます。
そんな時は、相手や状況が変わることに期待するのを一時的にやめてみてください。

「~べき」という自分の思考を変えて、「~でもいいや」にしてみるのです。すると、理想と現実の差が少なくなり、怒りを感じにくくなります。

5.価値観の違いと割り切って諦める

誤った考えや、間違った考えを持つ人を見ると、相手に対して大きな怒りを感じてしまうことがあります。

そんな時は、自分は正しく相手が悪いと考えるのではなく、「価値観に違いがある」と諦めてみることも大切です。

相手側に悪意があるのではなく、相手の行動は価値観の違いからくるものだと考えられれば怒りもコントロールしやすくなります。

単にお互いの価値観が違うということだけであると考えれば、状況を受け入れやすくなります。

6.怒りの原因について考えるのをやめ「今」に集中する

怒りの原因について考えることをやめて、今目の前にあるもの、触れているものの感覚に意識を集中してみてください。

「今自分は椅子に座っている」「風を感じる」「外の物音がする」など、自然に感じることができる客観的状況だけに集中するのです。自身の置かれた環境に意識を集中することで、気持ちを落ち着かせることができます。

この方法は、激しい怒りを感じているとき以外に、悲しみや嫉妬心などマイナスの感情から心を解き放つ効果も期待できます。

まとめ

いかがでしたか。

怒りの感情をコントロールすることができれば、対人関係が円滑になるだけではなく、自身についての理解を深めることにもつながります。

自己分析力が向上すれば、自分が抱える課題や、課題の解決方法についても、より適切に検討できるようになるでしょう。

さぁ、あたなもさっそく実践してみましょう。

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