みなさん、「あなたの主観年齢は?」と聞かれたら、なんて答えますか?
そもそも、「主観年齢」とはいったい何なのでしょう。
今回は、若いと思えば若返る? 若返りの特効薬ともいえる主観年齢のカラクリを、みなさんに理解していただこうと思います。
主観年齢とは
主観年齢とは、人が自分自身の年齢を感じる程度や、自分が年をとったと感じる程度を表す言葉です。
つまり、自分で自分のことを何歳くらいと意識しているか、ということです。
それは自分の身体的な状態や体力だけでなく、心理的な要素や生活経験、環境などにも影響されます。
また同じ人でも、その時の健康状態や精神状態によっても変化します。
病気をしていたり、ストレスや心理的な負担が大きいときには、主観年齢が実年齢よりも高めに感じられる場合があるのです。
主観年齢が若いということ
米バージニア大学のブライアン・ノセク氏は、「中高年の主観年齢が実年齢と比べてどれだけ若いかは、次に何をするかという、日常や人生に関わる重要な決定を左右するかもしれない」と話した。
BBC NEWS JAPAN
自分自身を若いと感じている人は、いわば気持ちが若い人といえますが、身体活動においても精神活動においてもアクティブで、刺激のある生活を送ることができると考えます。
主観年齢が実年齢より高いと、洞察力や自制心が高い傾向があり、一概に悪いことばかりとは言えません。
しかし一方で、年齢が高くなるにつれ、ひとは性格が丸くなり、社交性は低下することが一般的と言えます。
問題はここにあります。
どうしても老いを感じると、チャレンジするエネルギーや物事への情熱が薄らぎ、何事にも消極的になりがちです。
億劫に感じるとこを避け、そのことが心や肉体の老いを加速する、負のスパイラルに繋がってしまうのです。
つまり、自分は若いと思っている人はいつまでも若さを保つことができ、自分は年老いたと感じる人ほど、老いが早く訪れるといえるのです。
自分をアップデートしているか?
若々しく、活動的な印象を与える人は、常に自分をアップデートしている。
40代のでも、「いつも若々しいですね。30代に見えますね」なんていわれたらどう感じるでしょうか?
男性でも女性でも決して悪い気はしないはずです。
たとえば取引先や職場の若い異性からそんなこと言われたら、誰でもまんざらでもないでしょう。
もしそれがお世辞だったとしても、「自分は若々しく見られているのかな?」意識することで、服装や体形、身だしなみにも自然と気を配るようになり、また「若々しい」といわれたことが自信につながり、言動や行動も積極的になってきます。
このように、主観年齢が若いと考える人は自分自身の肉体的・精神的な若さを強く意識するようになり、そのことが健康維持や、ビジネスの成果に結びつき、より一層の若さを維持することができるという、プラスのスパイラルにはまることができるわけです。
主観年齢、恐るべしです。
主観年齢は脳年齢も左右する
韓国の研究チームが、実年齢と比較した主観年齢や記憶力などを調査したところ、主観年齢を実年齢より「若い」と答えた被験者は、「同じくらい」「老けている」と答えた被験者に比べて、灰白質の密度が高かったほか、記憶力も良く、うつの傾向も低いことが分かったという。
FNN プライムオンライン
この研究から、自分若いと感じている人の脳は実際に若々しく、自分は老けていると感じている人の脳は老化しやすい、ということが言えるのです。
「若い」と思うことはポジティブな思考、「老けている」と思うことはネガティブな思考につながります。
ポジティブな思考は、物事に対する好奇心や積極的なコミュニケーションなど、脳にとって刺激ある行動につながります。そうすると、認知能力や頭の回転の速さなどに良い影響を与えます。
脳を健康に保つためにも、ポジティブな思考を持ち、自分は若いと考えて行動することが効果的といえるのではないでしょうか。
主観年齢を若く保つために
主観年齢を若く保つためには、物事を前向きにとらえ、ポジティブな考え方をすることが大切です。このことでストレスや不安を軽減することができます。
また忙しいビジネスマンには、難しいことかもしれませんが、忙しい人ほど意識して、日々の中で、自分自身にリラックスする時間を作ることが大切です。マッサージや温泉、瞑想など、自分に合ったリラックス方法を見つけることも非常に効果的です。
これらを実践することで、ストレスを軽減し、主観年齢を若く保つことができます。
そして最後に、
何よりも大切なのは、「自分自身の人生を楽しく生きよう」という前向きな気持ちを忘れないことです。