いまさら聞けない、なぜビジネスモデルが大切なのか?

これで分かるビジネスモデル、わかりやすく簡単に解説 ビジネススキル

ビジネスモデルとは?

ビジネスモデルを一言で説明すると、「事業が利益を生み出す仕組」みといえます。

なぜビジネスモデルが大切か?

どんなビジネスでも行き当たりばったりではうまくいくはずはありません。

ビジネスを成功させるためには、誰を対象に、どんなサービスを提供し、付加価値を付け利益を上げていくのかといった仕組みを考えることが大切となります。

なんとなくこんな感じかな?で立ち上げたビジネスが、たまたま最初はうまく利益を上げることができたとしても、その利益を継続させていくためのビジョンが欠落していては、いずれ近いうちに、立ち行かなくなるでしょう。

ビジネスを成功させるためにはビジネスモデルを構築して、論理的に進めていくことが重要になるのです。

ビジネスモデルを作るメリット

ホワイトボードに向かってアイディアを出している男性

1.客観的な判断ができる

ビジネスモデルが明らかになっていれば、データや仕組みに基づいて客観的に自社のサービスの強みを追求することができます。

そうすれば届けたい商品、力を入れるポイントが明確になり、時間やコストを浪費することなく、効果を最大化することができるのです。

2.改善点が見えてくる

ビジネスモデルが明確になっていると、自社の事業に対する理解が深まります。

そのことで、改善点や他社に対する優位性がおのずと見えてくるのです。

市場における自社事業の優位性などの状況分析が行いやすくなり、競合に対する優位性を気づきやすくなります。

3.視点を共有できる

自社の事業についてメンバーが共通認識を持っていると、チームの視点をそろえることができ、意見交換や状況分析がスムーズになります。

そのことによりひとりでは気付かなかった改善点や課題が見えやすくなります。

4.意思決定が速くなる

社内の共通認識が進めば、経営陣と現場との意思疎通もしやすくなります。

現場と経営陣の問題意識の乖離は、ビジネスを進めるうえで大きなマイナス要因となります。

ビジネスモデルを共有することは、現場が考える課題や経営陣が考える今後の方針を相互に理解し、決定をスムーズに行うことを後押ししてくれます。

ビジネスモデルに大切な4つの要素

1.WHO(顧客は誰か)

どの顧客層をターゲットとするのか、自社の提供する価値に合致する、年齢・性別・属性などを吟味することが重要です。

また今後顧客になりうる潜在的な客層についても想像し、可能性を追求することも大切です。

2.WHAT(どんな価値を提供するのか)

ターゲットとする顧客の課題やニーズを分析し、顧客にどのような価値を提供するのかを明確にします。

提供する価値が本当に顧客のニーズを満たすことができるのか、価格に見合っているのかといった点を、顧客の立場に立って想像力を働かせながら考える必要があるでしょう。

3.HOW(どのように提供するか)

どの経路を利用して価値を顧客に提供するのかを明確にする必要があります。

ITの進歩によって、価値の提供に関しても様々な選択肢が生まれていますので、既存の概念にとらわれず柔軟な発想で利用できるチャンネルを選定する必要があります。

4.WHY(なぜ利益が生まれるのか)

最後に、どのように利益に結び付くのかを考えましょう。

企業は利益を追求する集団です。競合他社との差別化を図り、自社のサービスを選んでもらう事。

そしてコスト意識を持ち、売り上げがきちんと利益に結び付くのかを冷静に分析する必要があります。

中堅ビジネスマンの差がつく心得、自社の収益構造を理解していますか
自社の収益構造や利益率を理解して業務を遂行することは、中間管理職ビジネスマンのスキルとして大変有効です。経営マインドを身に着け、ライバルに差をつけましょう。収益構造の改善を意識しながら業務遂行することは、5年後10年後の自社の在り方を考えることにつながります。
ビジネスモデルに大切な4つの要素
ビジネスモデルに大切な4つの要素 zensala

ビジネスモデルのつくり方

1.業界の分析

新しいビジネスモデルを作る前に、まずは既にある同業種のモデルを分析し、きちんと理解することが大切です。

業界に於いてすでに成功している企業について、どのようなビジネスモデルであるか、どのように主益を上げているのかを分析してみましょう。

また同時に、自社のリソース(資本、人、土地、建物、スキル、サイトなど)を洗い出し、業界内での立ち位置を理解しておくことも、大切です。

複数のビジネスモデルの分析を進めるとともに自社について正確な理解をすることで、他社のサービスの有利性や逆に足りないもの、自社の強みを生かせる新しいアイディアに気付くきっかけとなります。

2.他よりも良いサービスの提供

参入しようとする業界の分析が進むと、他社が提供する商品やサービスの特長や強みが理解できるようになります。

そして他社よりも優れた商品やサービスについて考えてみましょう。

既存のサービスと比べて、価格が安い、操作が簡単などといったわかりやすいメリットは、顧客に届きやすいメッセージとなります。

その時に意識するのは、ビジネスモデルの4つの要素「WHO、WHAT、HOW、WHY」です。

アイディアはなるべくたくさん出して、その中から実現可能なものを絞っていくのが効果的です。

新しいアイディアを発想したり、複数のアイディアを絞り込んでいくためには、SCAMPER法(スキャンパー法)などを活用するのも有効な手段です。

7つの質問でアイディアを生み出す、SCAMPER法
SCAMPER法は、新しいアイディアをどんどん生み出すフレームワーク。7つの質問に答えていくだけで新しいアイディアを創出することができる簡単な手法ですので、あなたもSCAMPER法を身に付けてビジネスに生かしてください。

3.実現性の高い方法を絞り込む

 多くのアイディアの中から、実現性の高いものを絞り込んでいきましょう。

  •  コストや技術的に可能か
  •  人的資源は利用可能か
  •  法律や規制の問題はクリアできるか
  •  最終的にどれだけの利益が見込めるか
  •  継続可能なプランであるか


これら内外の阻害要因となるものを全て洗い出して、客観的に判断していくことが大切です。

ビジネスモデルのつくり方
ビジネスモデルのつくり方 zensala

最後に

ビジネスを立ち上げる際には、ビジネスモデルを構築することがとても大切です。

変化が早く予測不可能な現代において、確固たるビジネスモデルを構築することは、顧客ニーズや外的変化に対して、素早くビジネスの見直しをすることができ、市場のニーズに柔軟に対応大きな手助けとなります。

あなたのビジネスにおいても、ビジネスモデルを有効に活用し市場における優位な立場を確立していきましょう。

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