もし、現状の勤務先や雇用条件に満足していて、転職なんて考えていないとしても、転職サイトをのぞいてみるのは、とってもメリットがあることです。
メリット1 自分の市場価値を知る
メリットの一つ目は、自分の市場価値がどの程度なのか、客観的な評価基準をもつことができることです。
転職サイトの求人情報では、休日日数や給与体系などの条件に関して、実際よりも良い条件が書かれている(とこちらが勝手に思い込んでしまう)ことがあります。
たとえば年収目安500~600万円と記載があったら、こちらはつい「550万円は貰えるだろう」とか「自分のキャリアだったら600万円いけるんじゃないか」と期待してしまいがちですが、実際には採用初年度は一律で500万円からのスタートで、600万円というのはあくまで同年代の現社員の最高額ということがよくあるわけです。
また、休日数についても週休二日制と書いてあるのでてっきり毎週土日が休み(これは完全週休二日制といいます)だと思って入社してみたら違っていたとか。。。
さらにもっと悪質に、意図的に現実と違う条件が記載されている企業も中にはあるでしょう。求人票の条件は冷静になって、何割かは差し引いて考えた方が、あとでガッカリせずに済むというものです。
だとしても、世間一般に晒されている多くの求人情報を読み込むことで、
「自分の市場価値ってこんなに高いのか!今の会社ってやっぱり薄給なんだな!!!」と新たな発見になるかもしれません。
逆に、
「今の勤務先より良い条件の会社って、なかなか無いな。」
ってことが分かれば、現在の勤務先へのロイヤリティ(帰属意識)も増すかもしれませんし、どちらに転んでもいいことずくめですね。
自分にも、勤務先にも、求人を出している企業にも、三方いいとこどりなわけです。
メリット2 キャリアの棚卸しができる
ふたつめのメリットは、自分のキャリアを棚卸しできることです。
これまで何十年かの自分のキャリアを紙に書きだすと何枚になるか、あなたは想像がつきますか?
仮に転職面接を受けるとして、限られた面接時間ではおそらく、その全部を説明することはできませんよね。ではそのキャリアをA4用紙一枚にまとめることはできますか?A4用紙半分ならどうでしょうか?
転職する気が無くても、自分が面接される側に立って、自分自身にどんなアピールポイントがあるのかを一度整理してみてください。
端的に表現すると、自分の強みは何か?別の企業でも生かせる経験はあるのか?
そして自分のキャリアを決定づけた経験はいつのどの仕事だったんだろうか?
「○年前に転勤を命じられたときは家族みんなで慣れない環境に苦労したけれど、今思えばあの転勤で自分の今のキャリアにとって一本筋が通ったな」とか、新しい発見があることでしょう。
転職サイトをのぞくのは、自分のキャリアを客観視するとっても良いきっかけになります。
つまりキャリアの棚卸です。
順調にいけばこの先10~20年続く会社員人生の中で、若い社員に煙たがられたりせず、むしろ慕われ乞われて、満足のいく会社員生活を送るために、
いまこの時点で客観的な第三者の視点に立ち冷静に自分を見つめなおすことは、とっても大切なことです。
メリット3 残りのキャリア形成を考えるきっかけになる
23歳から65歳までとすると、会社員人生はおよそ42年。サラパパ世代はちょうどその折り返し地点に立っています。
逆に言うと、まだ残りは半分あるのです!
もう中堅だから、管理職だから、ベテランだから、自分は安心。今あるポジションを守っていればよいと思ったら大間違いです!
残りの会社員人生についてどんなキャリア形成を目指すのか?
中~長期のビジョンをもって、残されたこれからの日々を有意義に過ごすきっかけづくりのためにも、転職サイトを活用し他社の求人を目することは、とても良いきっかけになります。
人間、進歩をあきらめたらその時点からはもう後退しかありませんからね。
あぁやっぱりこう書き出してみると転職サイトの利用っていいことずくめですね。転職する気がない方も、ぜひポジティブに活用していただけたらと思います。