「ピンチはチャンス」とはよく聞く言葉ですが、実際に困難に直面すると、そう簡単にポジティブな気持ちに切り替えることはできないものです。
ピンチの真っ只中にある人は、周囲の状況も冷静に観察できないほど困っているからこそピンチなのであって、なかなか客観的に自己分析はできないもの。
しかし、だからこそピンチの時ほど冷静に状況を分析し、どのようにすれば状況を好転させることができるのかを、判断しなければならないのです。
今回は、ピンチの時に思い出して欲しい、ピンチをチャンスに変える具体的な方法をお伝えします!
「ピンチはチャンス」を実現する方法
ポジティブな考えは、必ず良い人生を引き寄せるものです。
あなたの人生を好転させるため、あるいは目の前の困難を乗り越えたい方へ、
ポジティブな気持ちに切り替えて、チャンスをものにするためのTipsを5つご紹介しましょう。
1.困難から逃げ出さない
仕事をしていると、様々な困難に直面するもの。手に負えない困難に直面した時には、誰でも仕事を投げ出して、この場から逃げてしまいたくなるでしょう。
しかし、それでは何の解決にもなりませんし、困難が好転することはありません。
もし、あなたが逃げてしまって他の人が代わりにやってくれたとしても、その場はなんとか収まるかもしれませんが、あなた自身の信頼は大きく棄損され、きっと今後の仕事はやりにくくなることでしょう。
あなたがピンチに直面しているとき、初めに心がけること、それは困難から目を背けるのではなく、現状を冷静に分析することです。
そして、いま目の前にある困難の原因は、何なのか? その原因を突き止めることが大切となります。
原因が分析できれば、解決策はきっと見つかるものです。
2.一歩ずつ着実に進む
人間の心理とはいい加減なもので、酷い危機に陥っている人ほど、一発で全てのトラブルが解消するような方法を妄想しがちです。
でも現実問題として、そんな都合のよい解決策は、なかなか見つからないもの。
そもそも、うまい方法がないからピンチに陥っているわけで、まずは一つ一つ着実に解決して、一歩でも前に進む方法を考えるべきでしょう。
現状を冷静に分析し、原因が明らかになれば、その原因をひとつずつ改善していけばよいのです。
分析と対応策を積み重ねることで、状況は徐々に改善します。さらにその経験があなたの血肉となり、成長につながることを意識しましょう。
3.周りの協力を得る
想像してみてください。
いつも完璧で寸分のスキもないクールな同僚と、仕事はそこそこだけど愛嬌があって親しみやすい同僚、あなたはどちらのタイプと仲良くしたいと思いますか?
いつも完璧な同僚も良いのですが、仕事中ずっと肩ひじ張っていては長続きしないものですよね。
おそらく職場の同僚として選ぶのであれば、愛嬌があり親しみやすい同僚を選ぶ人のほうが多いのではないでしょうか。
そして、親しみやすさの要素にもいくつかあげられますが、困ったときに「困った」と正直に打ち明けてくれる同僚には、誰でも、気兼ねなく自分の悩みや弱みを相手にもさらけ出すことができ、親しみやすいと感じるのではないでしょうか。
困難に直面しているとき、辛いときは、遠慮せずに周囲に助けを求めてみるべきです。
困っているときに一人で考え込んでいても良いアイディアは浮かびにくいもの。逆に、周りの人間のほうがあなたの置かれている状況に対して、客観的視点を持つことができる可能性も高いのです。
きっと、良いアドバイスをもらえたり、または何らかの形で協力をしてくれるかもしれません。
余計なプライドは捨て、素直な気持ちで現状抱えている困難を話し、周囲のアドバイスをもらいましょう。
一人で悩むよりも、複数で取り組んだほうが、解決への歩みも早くなるというものです。
4.次のチャンスの種をまく
こんな風にあなたが悩みを相談し、そしてあなたに協力してくれた仲間は、あなたの大切な財産です。
でも勘違いしてはいけません。
あなたが周りの人間を頼りにするのと同じだけ、いやむしろそれ以上にあなたが周囲から頼りにされ、相談される人間になるための努力を決して忘れてはいけません。
いつも周囲に援助ばかり求めていては、親切な同僚もいずれ嫌気がさしあなたのものとから去ってしまう事でしょう。
そうではなく、今回のピンチを冷静に分析し、解決したノウハウやそこから得た成長の糧を、同僚や後輩に必ず還元してあげてください。
このように協力し合える仲間が増えれば、困難に見舞われた時だけではなく、様々な面で信頼関係が形成され、それが新しいチャンスにつながることでしょう。
しかし忘れてはいけないことは、人間誰でも自分自身の評価は甘いものです。
ですから、仲間に還元する場合は、自分がしてもらったのと同じレベルではなく、必ずしてもらった以上のお返しをするように心がけることが大切です。
5.それでもだめなら、嵐が過ぎるのを待つ
ここまで前向きな発想で、ピンチに直面した時の対応策をお話ししました。
しかし、人生において何度かは「どうしてもだめな時」はあるものです。
出来る限りの努力をし、周囲に協力を仰いでも、それでも事態が好転しないときは、じっと身を低くして嵐が過ぎるのを待ってみてはいかがでしょうか。
物事にはタイミングというものがあります。いずれ時期が来れば、事態は好転し、昨日のピンチが明日のチャンスになることもあるでしょう。
その時まで、やるべきことはやりつつ、次の好機が来るのを待ってみましょう。
逆境において、ひとは成長するもの
いかがでしょうか?「ピンチはチャンス」の意味をご理解いただけたと思います。
人はうまくいっているときは自信過剰になり、傲慢な振る舞いをしがちです。
逆に困難に直面し、打ちひしがれているときには他人からの援助や優しさにも敏感に、親切が身に沁みるものです。
つまり苦労を多く経験した人ほど人間的に成長し、他人のことを思いやる心の余裕が生まれてくるのです。
ピンチはあなたの仕事やタスクのスキルを高めるだけではなく、人間的成長をもたらす、大切な機会なのです。
是非これからは、困難を前向きにとらえて、正面から取り組んでいただきたいと思います。